2024.12.12 (木)
- 暮らしのデザイン
住宅の省エネ性能向上に向けての取り組み~前編~
住宅の省エネ性能は省エネ基準、そしてZEH水準へ
私たちが、地球温暖化対策のためにCO2の排出量を削減しようと考えたとき、できることは様々あります。
脱炭素化を念頭において省エネ住宅を建てたり、リフォームしたりするのは非常に効果的な策です。
私たちが長い間住み続ける住宅なので、エネルギー消費量をできるだけ減らすことのできる家にすることで光熱費削減や健康によい暮らしの実現、そしてCO2削減にも貢献できます。
住宅を省エネ化するときは、まず建物の壁や床に断熱材を入れ、窓には高断熱のサッシを使用し、二重ガラスにするなど外皮の性能を高めることが大事です。
その上で空調設備などの機器の効率をよくします。
そうすれば熱の流出を抑えられ、少ないエネルギーで効率よく家の中を快適にすることができます。
日本の家で使われる年間のエネルギー消費のうちもっとも多いのは照明・家電などです。
住宅分野では、2025年4月から原則すべての新築住宅への省エネ基準の適合が義務化されます。
つまり省エネ基準の適合が義務化されるので、省エネ基準を満たさないと建築ができないことになります。
ただし、これはあくまで第一歩であり、2030年には省エネ基準よりも高いZEH水準になる見込みです。
LEDの照明や省エネ家電を使うことも大切ですね!
また、既設住宅において、省エネ基準を満たしているものは20%程度しかありません。
2050年には既設も含めたストック住宅の平均で、ZEH水準の省エネ性能の確保を目指しています。