住宅のお手入れについて
やまがたの木の家専門家、美・中川工務店です。
あっという間に今年も残すところ数日となりました。
今年は12月から積雪が多く、皆さま連日雪かきに追われたのではないでしょうか。
そして年末の恒例行事といえば「大掃除」ですよね!
本日は、大掃除について場所を抜粋して書いていきたいと思います。
★玄関のお手入れ
玄関のよごれのほとんどは靴底について運ばれてきた砂ボコリや土ボコリです。
床に吸着していなければ、これらの汚れは掃き掃除だけできれいにすることができます。
ただし、床タイルの黒ずみ汚れは、掃き掃除だけでは落とせません。
この汚れは酸性のため、逆の性質をもつアルカリ性の洗剤や重曹を使うときれいに落とすことができます。
手垢も玄関の汚れの原因のひとつです。
下駄箱や玄関ドアのノブは、出入りの際によく触る場所なので手垢が付着しやすくなります。
意識していなくても、靴を履いたり脱いだりするときに壁やドアに手をついて、手垢がついてしまうこともあります。
汗や皮脂による手垢は酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤や重曹を使うときれいに落とすことができます。
★窓のお手入れ
外側の汚れの主な原因は、風によって飛ばされてきた砂やホコリです。
春に中国大陸から編西風に乗って運ばれてくる黄砂も汚れの原因になります
車の排気ガスや花粉なども汚れの原因です。
内側の汚れの主な原因は、窓を開け閉めするときについた手垢です。
また、キッチンで揚げ物などをした際に油とホコリとが混ざって窓に付着すると、頑固な汚れになります。
喫煙者のいる家庭では、タバコのヤニも汚れの原因のひとつです。
窓掃除をするときは、ガラスの外側からきれいにしましょう。
外側の汚れは砂やホコリなどが原因のため目立ちやすいものが多いです。
一方、手垢などによる内側の汚れは、外側のガラスが汚れていると見つけにくい場合があります。
外側の掃除後に、光の反射を利用して内側の汚れを見つけて磨くことで、磨き残しをなくすことができます。
窓掃除をするときに白っぽい洋服を着ていると、ガラスに反射してしまい汚れが見にくくなります。
一方、黒っぽい洋服を着て窓掃除をすると、拭きムラを見つけやすくなるのでオススメです。
すりガラスの凹凸のある面は、ブラシなどを使ってあらかじめホコリを取っておきましょう。
すりガラスは通常のガラスに比べて洗剤が残りやすいため、泡タイプの洗剤ではなく、液体タイプの洗剤がオススメです。
★トイレのお手入れ
トイレ掃除を簡単にするコツは種類によって洗剤や掃除方法を使い分けることです。
尿石は尿に含まれるカルシウムによって便器や配管にこびり付く頑固な汚れです。
尿石もトイレの臭いの原因になります。放置すればするほど落としにくくなるので、なるべく早めに対処しましょう。
尿石はアルカリ性の汚れなので、クエン酸などの酸性の洗剤が効果的です。
クエン酸スプレー(水100mlにクエン酸小さじ1杯を混ぜたもの)をかけて、数十分ほど経ってからブラシでこすり洗いしましょう。
黄ばみの原因は二つあります。
一つは、尿石によるもの、もう一つは、壁や床に飛散した尿の色素沈着によるものです。
尿に含まれるアンモニアは臭いの原因にもなります。
壁や床に飛散した尿は弱酸性のため、洗剤の液性(酸性・アルカリ性・中性などの違い)はあまり関係ありません。
材質に優しく、消臭・除菌効果のある中性洗剤を使って、尿の色素沈着はキレイに拭き取れます。
黒ずみの原因は黒カビによるものです。
酸性の汚れなので、重曹などのアルカリ性の洗剤を使うと効果的です。
黒ずみ部分に重曹スプレー(ぬるま湯100mlに重曹小さじ1杯を入れたもの)をかけて、5分ほど経ってからブラシでこすり洗いしましょう。
カビは根を持つため、一度キレイになっても根が残っているとまた黒ずみ汚れが目立つようになってしまいます。
しっかりとこすり洗いをしましょう。
長年放置して、深く根を張ってしまった頑固な黒ずみ汚れには、アルカリ性の塩素系洗剤を塗布しましょう。
数十分放置して水で洗い流せばキレイに汚れが落ちて、除菌もできます。
★畳のお手入れ
掃除機をかける時は、畳の目にそって優しくかけ、畳を拭く時は、畳の目にそって乾いた雑巾で拭いてください。
縁(ヘリ)の汚れは、ブラシに洗剤をつけて叩き、その後拭き取ります。
昔の人は、飲み終わったお茶ガラを固く絞ってたたみの上に撒き、箒で掃くというお掃除をしていました。
適度な水分をイ草に補給しながら埃をからめとり、尚且つ緑茶の殺菌効果で清潔を保つことができました。
今でもその様にお掃除されている方もいるのではないでしょうか。
新畳や表替直後のイ草は十分な水分を持っていますが年数が経つにつれ乾燥しささくれしやすくなります。
そのような状態になってきたら、お茶ガラを撒くお掃除も試されてみてはいかがでしょうか?
ただし、水分を与えすぎるのは、カビやダニの原因となりますのでご注意ください。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
大掃除をしてきれいなお家で新年を迎えましょう!