木をつかうこと【木のちから】②
山形の木の家専門家、美・中川工務店です。
前回の続き【木のちから】のお話です。
3⃣調湿効果
木材は、空気中の湿度が高いときには水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出するという調湿作用を持っています。
木材を建物の内装などにたくさん使うと、部屋の中の湿度の変動は小さくなります。
4⃣断熱効果
木材は他の建築資材に比べて熱伝導率が低く、断熱性が高いため、住環境の改善や建築物の省エネルギー化に
貢献します。
「熱伝導率」とは、物質の熱の伝わりやすさが示された値のことです。
例えば、鉄やコンクリートに触るとヒンヤリと冷たさを感じます。
これは物質に人間の体温が伝わり、触れた場所から熱が急速に逃げていくためです。
この移動のおこりやすさ・逃げやすさが熱伝導率として表されるのですが、無垢の木材はこの熱伝導率が抜群に小さいのです。
熱伝導率が小さいほど断熱性(熱を伝えにくい性質)に優れているので、木は優れた断熱材であるといえます。
お鍋やフライパンの取手が木製になっているものがありますが、鉄のまま火に掛かった状態では素手で持つことができないものを持てるようにしているのです。
高い断熱効果を発揮する木材は、特に気温の低い日が多い山形の冬場でも人の肌から熱を奪わず、自分のぬくもりを実感できるため、心地よいと感じるのでしょう。
続きはまた次回!