暮らしのデザイン【暮らしとあかり】
山形の木の家専門家、美・中川工務店です。
暮らしのデザインシリーズvol.13です。
かつては、1部屋に一つの照明器具を天井にドーン!というのが定説でした。
しかし、現在は30坪くらいのおうちで約40台近くの照明器具を設置しております。
照明は「明るくする」だけではなく、家具と同じようにお部屋のインテリアとなりました。
お好みの雰囲気の空間を作るためには、おしゃれでセンスのいいデザインや複数の照明を取り入れることが欠かせなくなりました。
キッチンとシンクの上はシンプルなダウンライトを配置して、ダイニングテーブルの上はルイスポールセンの「PH5」
誰もが一度は見聞きしたことがある名作照明です。
1958年発表以降、60年以上デザインが変わらす世界中で愛されています。
ダイニングに吊ったPH 5を見上げると、大きなシェードに反射したまぶしくない光のみが見えます。
どこから眺めたとしても電球のまぶしい光が、巧みに隠されるデザインが長く愛されている理由のひとつですね
こちらもキッチンとシンク上にはダウンライトを配置していますが、ダイニングテーブルの上は、ダクトレール照明を配置しました。
ダクトレール照明は、レールの内側全体に電流が通っており、レール上のどこの位置でも取り付けが可能です。
なので、自由に位置を動かしたり、減らしたり増やしたりすることが出来ます。(ダクトレール1本あたり1500Wまで)
また事例のようなペンダントライトからスポットライトに変更したり、植物を吊るしたりと後からアレンジができるのも楽しいですね。
こちらは、壁面にあかりを灯す建築化照明です。
建築化照明とは、光源を天井や壁などに組み込み、建築構造と一体化させた照明方式で、光のグラデーションで空間を明るくする照明手法です。(よく聞く間接照明とは厳密に言うと別物です)
目線の先にある壁が明るいと、空間全体を明るくしなくても明るさ感を感じられます。
杉の柾目の板張りに、優しい光が降り注ぎリビング空間が柔らかい雰囲気になります。